歴史・文化詳細

秋丸眼鏡橋

秋丸眼鏡橋は天保3年(1832)高瀬大橋より700メートル上流、菊池川本流より分かれた運河、裏川に架設されています。阿蘇溶結凝灰岩でできていて、全長11.70メートル、幅員は樋門を含み6.45メートルあります。

水流量を調整する分流板を備え、樋門、敷石等の施設を付属させた石造橋で、技術的に優秀で、県内では大変珍しい橋です。

秋丸眼鏡橋は、熊本県の裏川河川局部改良事業に伴い平成六年から平成九年にかけて解体、移築復元された。移転前の特徴としては、以下のような点が揚げられる。

天保三年築造という県下でも古い部類に属する眼鏡橋である。
堅固な構造を利用し、樋門の支えとしている。これは裏川上流、水田280ヘクタールを菊池川洪水時の逆流による冠水から防止するためのものである。
河床は、橋上流3メートルから下流10メートル(現在3メートル)までを石畳としている。
築造年代が輪石に刻まれて確実に判明し、しかも県下でも種山石工活動前の古い時期に属する石造橋である。またそれ以上に重要なのは、樋門を併設湛設し、水田300ヘクタールを洪水から防ぐ機能を有していることである。利水上の機能を有する石造橋は多いが、湛水防止の役割を併せ持つ石造橋は国内でも稀有のものである。

所在地 〒865-0025 熊本県玉名市高瀬524-2地先
お問合せ 0968-75-1136(玉名市役所教育委員会文化課)
公式WEBサイト http://www.city.tamana.lg.jp/q/aview/341/421.html

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